腸内細菌叢の検査・分析サービス『SYMGRAM』
導入事例

導入の理由
一般診療の検査に加え、さまざまな画像解析診断や生活習慣の分析・指導を行っており、そのひとつとして、腸内細菌叢のバランスに着目した「SYMGRAM（シングラム）」を導入。

導入後の評価
患者様が病気を発症する前の予防医学のレベルでかなりいい評価基準になると思われる。

今後の活用方法で期待されること
シングラムはリスクだけでなく、リスクを下げられる食品情報も提供してくれるので、今後正確な食事指導の新しい評価軸のひとつになる可能性がある。

 

 

御茶ノ水という立地、また、認知症専門のクリニックということから、全国各地より患者様やご家族が、少しでも良くしたいという覚悟で来院されます。

当院ではそのような患者様に最善の治療が行えるよう、他の病院や保険診療とは違った検査・治療を提供しています。

一般診療に検査に加え、さまざまな画像解析診断や生活習慣の分析・指導を行っていますが、そのひとつとして、腸内細菌叢のバランスに着目したシングラムを利用しています。

シングラムは、日本最大級の腸内細菌叢データベースを活用して、精度の高い疾病リスク分析結果が提供されることから、自由診療のツールとして有用と評価しました。

 

 

インタビューにご回答いただいた院長　白澤 卓二　先生

シングラムを提供しているシンバイオシス・ソリューションズ社は体の上から下まで色々な病気について腸内細菌との関連を研究しているので、シングラムでは”患者様にどのような疾病リスクがあるか”という分析結果がかなり正確に出ます。

患者様が病気を発症する前の予防医学のレベルでかなりいい評価基準になると感じています。

プライマリ・ケア医にとっては今後の病気の発症リスクを教えることができるため、患者様の満足度も上がり、集患の手助けにもなると考えています。

また、リスクだけではなく、リスクを下げられる食品情報の提供というところまでアプローチできるのは、患者様にリターンするものがあり自由診療との相性が良いです。

 食事指導をしているので、酪酸などの短鎖脂肪酸を産生する菌の割合も確認できる点も評価できます。

 

 

特にまだ病気になっていない中年代の患者さんにニーズが高く、院内に設置しているシングラムのリーフレットを見て患者さんから希望されることもあります。

10年後を考えると病気になるのが怖いと考え、リスクを調べて食事や生活を変えるなら今だと考える方が多いようです。

また、腸との関連性が指摘されている自閉症を患う患者様に使ってもらうこともあります。

 シングラムは他の検査とパッケージにして提供するのではなく単体での扱いとしていて、48,000円で提供しています。

 

 

シングラムの検査を受けて、がんのリスクが高く出た患者様には、人間ドックの受診を勧奨しています。

当院には、先端的な診療を求める勉強熱心な患者様も多く来院されるので、シングラムの詳細なレポートは非常に喜ばれます。

シングラムの分析結果を生活の中でどう活かして、予防や症状の改善にどうつなげていくことができるかを患者様と一緒に考えるスタイルで診療を行っています。

 

 

プライマリ・ケアに携わるドクターからすると、やはり対応できる疾病リスクの幅は広い方がいい。

人間ドックのように全体のリスクを診てあげられるようになれば予防医療として多くの患者様に適切な治療や指導が可能になります。

今までの医療では遺伝要因からリスクへアプローチしていましたが、遺伝要因は変えることができない。しかし、腸内細菌は変えることができる。そこが大きな違いだと思います。

食事療法は、キーワードだけが健康法として独り歩きしてしまい、やりすぎてしまう患者様もいます。

そのようななかで、シングラムは今後、正確な食事指導の新しい評価軸のひとつになっていけると思います。

 

※お茶の水健康長寿クリニックとシンバイオシス・ソリューションズ株式会社（シングラムの運営会社）は、アルツハイマー病と腸内細菌に関する共同研究を行い、共著論文も掲載されています。

＞＞＞論文についての詳細はこちら

 

 

医療機関名：
お茶の水健康長寿クリニック

診療科：
認知機能回復・脳神経治療（完全予約制）

住所・最寄駅：
東京都千代田区神田駿河台2-8 瀬川ビル7F
JR「御茶ノ水駅」／千代田線「新御茶ノ水駅」／丸ノ内線「御茶ノ水駅」