腸内細菌の働きが宿主の健康維持に大きく役立っているという科学的な研究成果が蓄積されていくなかで、健康の維持に役立つ生きた細菌やその細菌を含む食品を「プロバイオティクス」と呼ぶようになりました。プロバイオティクスは医薬品やサプリのほか、ヨーグルトや納豆のような食品など、生活に広く浸透しています。
また、特定の有益な腸内細菌の栄養源となり、宿主の健康維持に役立つ食品・成分は「プレバイオティクス」と呼ばれています。1983年に日本で実用化された腸内のビフィズス菌を選択的に増殖させるフラクトオリゴ糖はその一例です。
シンバイオティクス(synbiotics)」とは、健康の維持に役立つ生きた細菌であるプロバイオティクスと細菌の栄養源であるプレバイオティクスを組み合わせて摂取することを意味します。
その相乗効果(synergism)によって、さらなる健康増進効果を得ることが期待されており、食品メーカーをはじめ多くの企業で日々研究が進められています。 ▶▶▶